少し不安定だった心が、ふっとリセットされたように落ち着ける映画でした。 赤子を膝に乗せ、ゆっくりと鑑賞できました。全部通しては観られなくても、「さ、今日も続きを観よう」とすんなり映画の中に戻れる作品です。 フィンランドで日本食堂を一人で切り盛りするサチエ。お客が一人もいない毎日。 日本かぶれの青年が初めて店を訪れ、偶然出会ったミドリが店を手伝うようになり、 徐々に食堂に人が集まるようになる。 大きな事件が起こるでもなく、刺激的な映像もなく。 淡々と描かれる日常と、地にしっかり足をつけて、ただ「やりたいことをやっている」サチエさんが素敵です。 彼女のおにぎり、シナモンロール、そしておまじないがかかったコーヒー。 どれも本当に美味しそうで。 私は雑貨屋さんのディスプレイを見ると、部屋を片付けたくなりますが この映画を見て、キッチンを片付けたくなりました。 かもめ食堂の開店資金は? なぜお客がいないのにやっていけるのか? などの疑問は、群よう子の原作を読めば分かるようなので、是非読みたいです。 使われていたイッタラの食器。 いいお値段なのでいつも買わずに眺めてるだけですが、やっぱり欲しくなってしまいました。
by ikukafu
| 2009-03-19 10:23
| 映画
|
|
ファン申請 |
||